2019年にエックスサーバー社からWordPress専用の高速レンタルサーバーとして、「wpX Speed」がリリースされました。
これまでとは大きく異なる仕様やスペック、料金システムに戸惑った人に多いのではないでしょうか。
当記事では、
- wpX Speedの概要
- wpX Speedの料金システム
- wpX Speedのプランごとの料金・スペック
について解説します。
wpX Speedとは?
「wpX Speed」の概要や、大まかな特徴について解説します。
WordPress専用の高速レンタルサーバー
「wpX Speed」はWordPress専用のレンタルサーバーです。従って、「wpX Speed」ではWordPressしか動きません。
しかし、WordPressに絞ってサーバーを構成しているため、通常のレンタルサーバーに比べてWordPressが非常に速く動作します。また、WordPressのインストールもボタン操作だけで行うことができ、非エンジニアでも簡単にサイトを開設することができます。
プランによってスペック・料金を選べる
「wpX(wpX Speedの前身)」では単一のスペックしか用意されていなかったため、数百万PV規模にサイトが成長するとサーバー移行を余儀なくされていました。
しかし、「wpX Speed」では全部で7段階のスペックから選ぶことができます。途中からのアップグレード、ダウングレードもボタン1つで行うことができるので、サイトの成長に合わせてプランを変更することができて便利です。
各プランのスペックや料金については後ほど解説します。
オートスケール機能でレンタルサーバーの弱点を克服
「wpX Speed」がこれまでのレンタルサーバーと大きく違う点が、この「オートスケール機能」です。Yahoo砲やGoogle砲などによって急激にトラフィックが増えた際に、自動で一時的にサーバースペックを引き上げてくれます。
そもそもオートスケール機能がないレンタルサーバーがほとんど、かつ、クラウドサーバーでもオートスケール機能を実装しようと思ったらそれなりに時間をかけてセッティングする必要があります。
しかし「wpX Speed」は特別な設定をしなくても自動でオートスケール機能に対応しているので、エンジニアなしでも急激なトラフィック増加に耐えられるインフラを構築することができます。
wpX Speedのプラン紹介(料金・スペック)
「wpX Speed」の料金システムと、各プランの料金・スペックについて解説します。
wpX Speedの料金システム
「wpX Speed」にはw1〜w7までの7段階のプランがあり、数字が大きくなるについて上位プランとなります。
上位プランは料金も高くなりますが、その分だけスペックも優秀です。また、クラウドサーバーで同等のスペックのサーバーを作るよりも半分以下のコストに抑えられます。
wpX Speedのプランごとの料金・スペック
機能 | W1 | W2 | W3 | W4 | W5 | W6 | W7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初期設定費 | - | - | - | - | - | - | - |
ご利用料金(税抜) | 2円/時 上限1,200円/月 |
4円/時 上限2,400円/月 |
8円/時 上限4,800円/月 |
16円/時 上限10,000円/月 |
42円/時 上限30,000円/月 |
70円/時 上限50,000円/月 |
112円/時 上限80,000円/月 |
ディスクスペース(SSD) | 200GB | 300GB | 400GB | 500GB | 700GB | 1TB | 1TB |
メモリ | 2GB | 4GB | 8GB | 12GB | 24GB | 38GB | 56GB |
コア数 | 2コア | 3コア | 4コア | 5コア | 7コア | 10コア | 12コア |
WordPress設置 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
MySQL | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
MySQL容量(目安) | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 5GB | 6GB | 10GB |
転送量目安 | 2.5TB/月 | 3.0TB/月 | 3.5TB/月 | 4.0TB/月 | 4.5TB/月 | 5.0TB/月 | 5.5TB/月 |
URLアドレス | 独自ドメイン | 独自ドメイン | 独自ドメイン | 独自ドメイン | 独自ドメイン | 独自ドメイン | 独自ドメイン |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
サブドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
NVMe | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
nginx | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
RAID構成 | RAID10 | RAID10 | RAID10 | RAID10 | RAID10 | RAID10 | RAID10 |
無料独自SSL | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
オートスケール設定 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
メールサポート | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
電話サポート | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
まとめ
今回は「wpX Speedの概要」「wpX Speedの料金システム」「wpX Speedのプランごとの料金・スペック」について解説しました。
はっきり言って、WordPressでサイトを開設するなら「wpX Speed」一択だと思います。料金も安価ですし、スペックも優秀、かつオートスケール機能があるのでサーバーが落ちる心配なし。これ以上のサーバーを探す時間があるなら、記事を書いた方がマシだと思います。
これからWordPressでサイトあるいはブログを作る方は、必ず「wpX Speed」を利用しましょう。
では、また。