みなさん、「GAS本と言えばこれ!」と言っても過言ではない「詳解!GoogleAppsScript完全入門(高橋宣成著)」はもう読みましたか?
まだの方は今すぐポチって読んでください。
というのは冗談で、いきなり買えと言われても「本当に買う価値のある本なの?」と思いますよね。
というわけで今回は、これからGASを勉強しようという人向けに、
- 「詳解!GoogleAppsScript完全入門」ってどんな本?
- どういう人におすすめの本?
- 内容・見どころは?
というテーマで解説します。
「詳解!GoogleAppsScript完全入門」とは?
まずは、そもそも「詳解!GoogleAppsScript完全入門」とはどのような本なのかについて解説します。
「詳解!GoogleAppsScript完全入門」の概要
「詳解!GoogleAppsScript完全入門」とは、秀和システム出版で、株式会社プランノーツ代表の高橋宣成さんによって書かれたGoogle Apps Script(通称GAS)の技術書です。
全部で464ページと大ボリュームで、中身の濃い一冊となっています。
GASの学習書籍は他技術と比べて非常に少なく、この本が出るまではネットの情報をもとにしか学習できない状況でした(現在でもAmazonで数冊程度しかありません)。
そんな中、彗星のごとく現れたこの本によって状況は一変。一気に「GASの勉強ならこの本を一冊やればOK」という状況になりました。実務でGASを使っているぼくからしても、GASの知識はこれ一冊分やれば十分だと感じます。
こんな人におすすめの本!
「詳解!GoogleAppsScript完全入門」はこんな人におすすめの本です。
- これからGASの勉強を始める人
- GASの入門書を探している人
- すでに使っているが体系的に学びたい人
- GASをさらに使いこなしたい人
- 辞書代わりに一冊欲しい人
はい、要するにGASを使う人全員におすすめの本です。
「詳解!GoogleAppsScript完全入門」の内容は?
さて、いよいよ本の中身について解説します。
目次は以下のようになっています。
「詳解!GoogleAppsScript完全入門」の目次
第2章 スクリプトエディタ
第3章 基本構文
第4章 制御構文
第5章 関数
第6章 オブジェクトの仕組み
第7章 JavaScriptの組み込みオブジェクト
第8章 スプレッドシート
第9章 Gmail
第10章 ドライブ
第11章 カレンダー
第12章 ドキュメント
第13章 翻訳
第14章 イベントとトリガー
第15章 ユーザーインターフェース
第16章 ファイルとデータの操作
第17章 外部サイトへのアクセス
第18章 プロパティサービス
第19章 ライブラリ
たっぷり19章あります。
これだけだと初めての人にはよくわからないと思うので、この本を読めばどんなことが分かるのかについて、わかりやすく解説します。
Google Apps Scriptの基礎知識がわかる
1章〜2章では、GASについてまったく知らない人向けに「GASの基礎知識」について解説されています。
サーバー・クライアントなどの技術的視点から、実際にコードを書くエディタの開き方まで丁寧に解説されているので、初心者でも安心です。
Google Apps Scriptの構文・文法・関数がわかる
3章〜5章では「GASの文法や基本的な構文、関数プログラミングの仕組み」について解説されています。
GASはJavascriptがベースのプログラミング言語なので、基本的にはJavascriptに触ったことがある人であれば問題ありません。
ただし、HTMLやCSSなどのマークアップ言語にしか触れたことのない人だと変数などの知識が不足している可能性が高いので、この章の内容はしっかり理解しておく必要があります。
オブジェクト志向プログラミングの基礎がわかる
6章〜7章では「オブジェクト指向」について解説されています。
オブジェクト指向とは、Javaを筆頭にプログラミングでよく使われる概念と情報設計のことです。「具体と抽象」とか「インスタンスとクラス」とか、聞き覚えがあればそれのことだと思ってください。
各種Googleツールとの連携方法がわかる
8章〜13章では「各種GoogleツールとGASとの連携方法や、具体的な活用方法」について解説されています。
自分でコードを書けるレベルになったら、いよいよ自分の業務に役立てられるようになります。
代表的なGoogleツールを下記に挙げました。普段使っているツールがこの中に含まれていたら、そのツールを使った業務を効率化できる可能性があります。
- スプレッドシート
- Gmail
- ドライブ
- カレンダー
- ドキュメント
- 翻訳
スケジューラ・トリガーの設定方法がわかる
14章では「スケジューラ・トリガーの設定方法」について解説されています。
スケジュールを設定すれば、決まった時刻や頻度でGASのスクリプトコードを自動的に起動することができます。ここまで設定すれば「業務効率化できた」と思って良いでしょう。
ポップアップ・メニュー操作方法がわかる
15章では「ポップアップやメニューなどUIの操作方法」について解説されています。
ユーザーに確実に認知させたい情報はポップアップを表示させ、スプレッドシートからスクリプトコードを実行させたい場合は、関数をメニューに表示させることもできます。
いずれもユーザビリティを向上させる機能なので、さらに使いやすいツールにしたい人はこちらの章も確認すると良いでしょう。
ファイル・データの操作方法がわかる
16章では「Googleドライブ内にあるファイルやデータへのアクセス・操作方法」について解説されています。
この章の内容を理解するとかなり世界が変わると思います。ファイルやフォルダ関係なくGASであらゆる情報を操作できるようになるので、業務効率化の幅が広がります。
ファイルの生成とかもできるので、テンプレファイルをコピペする作業とかは一瞬自動化できます。
外部サイトのスクレイピング方法がわかる
17章では「外部サイトをスクレイピングする方法」について解説されています。
「定期的に同じサイトの情報をチェックする」「大型のキュレーションサイトなどからまとめて大量のデータを取得する」など、大変だけど同じような手順で市場調査する作業をスクリプトコード一発で終わらせることができます。
もちろん一般的なスクレイピングマナー(1分に1ページ、データの悪用をしない)を守る必要はあるので、自分がやろうとしていることがマナー違反にならないかは注意するようにしましょう。
まとめ
今回は「詳解!GoogleAppsScript完全入門ってどんな本?」「どういう人におすすめの本?」「内容・見どころは?」というテーマで解説しました。
結論「詳解!GoogleAppsScript完全入門」は、GASを使う人全員が持っておいて損はない本です。
GASの基礎から活用方法まで網羅的に詳しく、分かりやすく記載されているので、これからGASを使う人はもちろん、すでに使っているけどさらに使いこなしたい人にもおすすめの本です。
Amazon、楽天、Yahooショッピングなど幅広いECサイトで購入可能なので、お好きなサイトからお買い求めください。
では、また。