ビジネスパーソンには欠かせないスキルの1つ「ロジカルシンキング(論理的思考力)」。
優秀なビジネスパーソンはどのようにして自らの論理的思考力を鍛えているのでしょうか?
当記事では、
- ロジカルシンキング(論理的思考力)を鍛えるトレーニング法
- ロジカルシンキングを鍛える具体的なアクションプラン
について解説します。
論理的思考力を鍛えるトレーニング法5選
ロジカルシンキングの基本は、考え方のフレームワークを理解し、それを使いこなすことです。
まずは論理的思考力を鍛えるトレーニング方法として、ロジカルシンキングに有効な思考フレームワークの紹介と、それによって得られるメリットを紹介します。
5W1Hを整理する
あらゆる事象に対して、5W1Hで整理するトレーニングをしましょう。
英語の勉強で一度耳にしたことがある人も多いでしょうが、5W1Hとは状況整理をするときに非常に便利なフレームワークの1つです。
以下の6項目が5W1Hですね。
5W1H
- When(いつ)・・・時間
- Where(どこで)・・・場所
- Who(誰が)・・・主体
- What(何を)・・・物・行動
- Why(なぜ)・・・理由
- How(どのように)・・・手段・方法
上司に報告するときにも、この5W1Hのフレームを使って報告することで、デキる部下をアピールすることができますよ。
ピラミッドストラクチャーを組み立てる
事象を整理する方法は5W1Hの他にもあります。それがピラミッドストラクチャーと呼ばれるフレームワークです。
ピラミッドストラクチャーでは物事を「結論」「根拠(理由)」「具体例」の3階層に分けて整理します。
- 結論・・・1番伝えたい主張
- 根拠・・・その結論が正しいことの根拠
- 具体例・・・その根拠に具体的な名詞や数字
結論だけだと「何でそう思うの?」と聞かれたとき答えに困りますし、いきなり具体例から言っても「何の話をしているの?」となってしまいますよね。
人に何かを話すときは、まず自分の頭の中でピラミッドストラクチャーを使って論理構造の整理をしてから話をするようにトレーニングしましょう。
PREP法(プレップ法)を使って話す
いくら自分の中で論理構造を組み立てても、相手に伝えるときに論理的な伝え方をしていなければ意味がありません。
相手に話をするときの論理的な伝え方としては、PREP法(プレップ法)というフレームワークがおすすめです。
PREP法とは、「人に話をするときに以下の順番で話をしましょう」というフレームワークで、それぞれの要素の頭文字を取って、PREP法と呼ばれています。
- P・・・Point(結論)
- R・・・Reason(理由・根拠)
- E・・・Example(具体例)
- P・・・Point(もう一度結論)
「これもうさっき言ってたピラミッドストラクチャーと一緒やん」と思った人も多いでしょうがその通りです。
この「結論」「根拠」「具体例」の関係性は、それくらい大事な考え方と伝え方なので、ロジカルシンキングを身につけるなら絶対に避けては通れないません。
少しずつトレーニングを積んで、必ず習得するようにしましょう。
空・雨・傘理論で未来を予測する
これまで紹介してきたロジカルシンキングのトレーニング法は、どちらかと言うと現状整理に使われることの多いフレームワークでした。
空・雨・傘理論は少し毛色が変わり、未来を予測するためのフレームワークです。
空・雨・傘理論では、「空がくもってきた」という事実を認識したらそこで終わるのではなく、「もしかしたら雨が降るかもしれない」という解釈、さらには「傘を持っていこう」という判断につなげることを考えます。
まとめると、以下のようになります。
空・雨・傘理論
- 空(事実)・・・空がくもっている
- 雨(解釈)・・・雨が降るかもしれない
- 傘(判断)・・・傘を持っていこう
内部要因・外部要因の変化を事実として認識したら、ビジネスをする上で大事なのはその後の「解釈」や「判断」ですよね。
空・雨・傘理論を日常的に使ってトレーニングしておくことで常に未来予測する癖が付くので、未来まで見据えた論理的な考え方ができるようになるでしょう。
ワーキングメモリを上手く使う
最後に紹介するロジカルシンキングのトレーニング方法は、考え方ではなく考えるスピードを高める方法です。
人間が「あーでもない、こーでもない」と考えるときには、人間の脳にあるワーキングメモリと呼ばれる部位を使います。このワーキングメモリの機能を向上させることで、人は頭の回転を速くすることができるとされています。
ワーキングメモリの機能を向上させる方法は、大きく以下の2つです。
- ワーキングメモリを鍛えること
- ワーキングメモリを解放すること
ワーキングメモリを鍛える方法はシンプルで、たくさんワーキングメモリを使うことです。楽しいアイデアを考えたり、マルチタスクをこなしたりして、自分のワーキングメモリをフル活用させましょう。
ワーキングメモリを解放するというのは、ワーキングメモリを鍛えるのとは対象的に、ワーキングメモリを休ませることです。
頭の中の情報をメモに書き出したりマインドフルネスしたりなどして、脳のワーキングメモリを休ませることで、いざというときにワーキングメモリをフル回転させることができます。
論理的思考力を鍛える具体的なアクションプラン
ロジカルシンキングのトレーニング方法について解説しましたが、どれもこれも難しくて「まず何をしたら良いのかわからない」という人も多いでしょう。
そんな人のために、今日からできる具体的なアクションプランを3つご用意しました。
1つずつ解説します。
ロジカルシンキングの習慣を癖付ける
日常生活のあらゆる場面でロジカルシンキングを癖付けて、ロジカルシンキングを習慣化しましょう。
何か新しいスキルを身につけるときに1番効果的な方法が習慣化することなので、ロジカルシンキングのトレーニングにも習慣化するのがもっとも簡単で効果があります。
難しいことを考えず、まずは習慣化することを目的にしてOKなので、ぜひ今日から「ロジカルシンキング習慣化」を意識してみてください。
ロジカルシンキング本で勉強する
本での学習はどんな分野でも有効です。「考え方」の勉強においても、例外ではありません。
ロジカルシンキングの学習に効果的な本は、世の中にたくさん出ています。一口にロジカルシンキングと言っても、ロジカルな「考え方」「話し方」「書き方」などさまざまなので、自分の目的に合わせて本を選んで読みましょう。
ロジカルシンキング本についてどんな本があるか気になる人は、こちらの記事が参考になります。
アプリで論理的思考力トレーニングする
スマホの普及により、最近ではアプリでロジカルシンキングのトレーニングをすることもできます。
グロービス学び放題でロジカルシンキングのフレームワークをもっと詳しく学んだり、メンタリストDaiGoが企画したアプリでワーキングメモリを鍛えたり、スマホが現れるまではできなかったことが今では簡単にできるようになりました。
ロジカルシンキングのトレーニングアプリについてはまだまだ語りたいことがあるので、詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
まとめ
今回は「ロジカルシンキング(論理的思考力)を鍛えるトレーニング法」「ロジカルシンキングを鍛える具体的なアクションプラン」について解説しました。
ロジカルシンキングができるビジネスマンは、どこの現場に言っても重宝されます。というより、当たり前のようにロジカルシンキングが求められます。
「まだロジカルシンキングを習得していない」「自分の論理的思考力に自信がない」という人は、一刻も早くロジカルシンキングの習得を目指しましょう。
具体的なアクションプランはすでに提示しました。
行動するかしないか、あとはあなた次第です。
では、また。