ラテラルシンキングは日本語で「水平思考」と言い、固定概念に囚われず、広い視野を持って物事を考える思考法です。
「MECE」「ピラミッドストラクチャー」などのロジカルシンキングは知っていても「ラテラルシンキングは聞いたことがない」という人も多いのではないでしょうか。
当記事では、
- ラテラルシンキングとは何か
- ラテラルシンキングの勉強におすすめの本
というテーマで解説していきます。
ラテラルシンキング(水平思考)とは?
ラテラルシンキングとは日本語で水平思考とも言い、思考の制約となる既成概念・固定観念を取り払って、水平方向に新しい発想やアイデアを広げる思考法です。1960年代にマルタ共和国の医師・心理学者のエドワード・デボノによって提唱されました。
ラテラルシンキングはゼロベースで物事を考えるため、物事の論理性を重視するロジカルシンキング(論理的思考)や、批判的な眼で物事を観察するクリティカルシンキング(批判的思考)とはまったく異なる思考法です。
一般的に、それぞれの思考法は以下のように対比されます。
- ラテラルシンキングとロジカルシンキング = 【相互補完】
- クリティカルシンキング = 【精度向上】
ラテラルシンキングのトレーニングにおすすめの本7選
水平思考を鍛えるのにおすすめの本を7冊ご紹介します。
3分でわかるラテラル・シンキングの基本
ラテラルシンキングの基本が3分でわかる本です。
というと少し大げさですが、ラテラルシンキングのエッセンスを短時間で身につけたいという人に、この本はかなりおすすめです。
ぶっちゃけこういった思考法は「知識よりも実践」の方が身につくので、手っ取り早くラテラルシンキングを身につけたい人はこの本を読んで、すぐ実践に移した方が良いと思います。
ラテラルシンキング入門 発想を水平に広げる
ラテラルシンキングの具体的な考え方の例を知りたい人におすすめの本です。
「接着力の弱いのり + しおり = ポストイット」など、歴史的発明を発見するヒントや、「1ダース5ドルでココナッツを仕入れて、1ダース3ドルで売って百万長者になった男の話」など、前提や固定概念を崩すきっかけになる1冊です。
ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門
「ずるい」という切り口でラテラルシンキングを解説した本です。
ラテラルシンキングの真髄は「固定概念を覆す」ことなので、他人から見れば「ずるい」と思われることもしばしばですが、その分ラテラルシンキングの効果が強力であることも示しています。
「水平思考」だとピンと来ない人は、こちらの「ずるい思考」という切り口だとスッと頭に入ってくることもあるかもしれません。
ずるさで勝る水平思考トレーニング
ラテラルシンキングのトレーニング本です。たくさんの事例、問題が掲載されており、たくさんの例題を解いていくことでラテラルシンキングを身につけることができます。
「ずるい」という視点で出題されるので、読んでいて飽きが来にくいという特徴があります。
ひらめき脳を鍛える ナゾトキ水平思考クイズ
ラテラルシンキングを必要とするナゾトキクイズ(ラテラルシンキングクイズ)がたくさん掲載されている本です。
ナゾトキをしながら自然とラテラルシンキングを鍛えられるので、ストレスなくラテラルシンキングの経験を積むことができます。
水平思考力養成パズル
水平思考(ラテラルシンキング)の思考力を鍛える本です。
水平思考力養成パズルとあるように、ラテラルシンキングの考え方でパズルを解き、水平思考で物事を考える力を高めることができます。
概念の勉強というよりは、鍛え方やトレーニング法を知りたい人におすすめの本ですね。
水平思考の世界
この本は冒頭で紹介したラテラルシンキングの祖「エドワード・デボノ」によって書かれた本です。
ラテラルシンキングを1番最初に提唱した人によって、かなり詳しくラテラルシンキングについて書かれているので、ラテラルシンキングについて深く理解したい人におすすめです。
まとめ
今回は「ラテラルシンキングとは何か」「ラテラルシンキングの勉強におすすめの本」というテーマで、ラテラルシンキングのおすすめ本を6冊紹介しました。
ラテラルシンキングを日々の思考に取り入れることで、広い視野で物事を観察し、問題解決にたどり着くことができます。ラテラルシンキング(水平思考)とは、言い換えれば「色眼鏡(固定概念)を外す思考法」とも言えるでしょう。
「ついつい常識に囚われてしまう」と思った人は、一度ラテラルシンキングを実践してみてはいかがでしょうか。
では、また。