スプレッドシートで別シートからデータを取得したいときは「IMPORTRANGE関数」を使うのがおすすめです。
IMPORTRANGE関数を使えば「指定したスプレッドシートからセルの範囲をインポート」することができます。
当記事では、
- IMPORTRANGE関数とは何か
- IMPORTRANGE関数の構文・使い方
- IMPORTRANGE関数と他の関数の組み合わせ方
について解説します。
IMPORTRANGE関数とは何か
IMPORTRANGE関数は「指定したスプレッドシートからセルの範囲をインポートする関数」です。
別のスプレッドシートファイルからデータを参照したい場合には、IMPORTRANGE関数を使いましょう。
IMPORTRANGE関数の構文・使い方
IMPORTRANGE関数は以下の構文で動作します。
スプレッドシートIDを指定する(文字列)
スプレッドシートIDは取得したいスプレッドシートのURLから取得できます。
※実際はURLを丸ごと貼り付けても動作します。
タブ名とセル範囲を指定する(文字列)
先ほど取得したスプレッドシートIDと組み合わせて、取得したい値のあるタブ名とセル範囲を指定します。
タブ名とはいわゆるシート名のことです。英語でも日本語でも数字でもOKですが、取得元のタブ名と完全一致するようにしてください。
セル範囲はセルが存在しない範囲を含めて指定しても表示されるので、シート全体を表示させたいときは少し多めに指定しても問題ありません。
「アクセスを許可」する
関数を正しく記述したら、最後に「アクセスを許可」を押して完了です。
画面のポップアップは、関数を記述したセルにカーソルを合わせると表示されます。
ここではざっくりと解説しましたが、IMPORTRANGE関数の使い方については、下記の記事で画像付きでわかりやすく解説しているので参考にしてください。
IMPORTRANGE関数と他の関数を組み合わせる
IMPORTRANGE関数を他の関数と組み合わせるときにおすすめの関数を2つ紹介します。
IMPORTRANGE関数とQUERY関数
1つ目に紹介するのは「QUERY関数」です。
IMPORTRANGE関数と組み合わせることで、別のスプレッドシートから必要な行・列だけフィルタして取得することができます。
列の並び替え(select文でColの指定)をしたり、行のフィルタ(where句)・並び替え(order by)・集計(group by)をして出力することもできます。
IMPORTRANGE関数とVLOOKUP関数
2つ目に紹介するのは「VLOOKUP関数」です。
複数セルに使うと処理が重たくなるのであまりおすすめしませんが、1セルくらいで検索の必要がある場合などに便利です。
まとめ
今回は「IMPORTRANGE関数とは何か」「IMPORTRANGE関数の構文・使い方」「IMPORTRANGE関数とQUERY関数・VLOOKUP関数の組み合わせ方」について解説しました。
IMPORTRANGE関数を使うことで、アクセス権さえあれば世界中のスプレッドシートのデータを任意のスプレッドシート上に表示させることができます。
関数などで重い処理が必要な場合は、別シートで計算させて結果だけIMPORTRANGEで飛ばして処理を軽くすることもできるので、活用してみてください。
では、また。