数々の名作アニメを生み出したスタジオジブリ。アニメ業界を志望する若者にとっては、憧れの企業ではないでしょうか?
有名な会社であればあるほど気になるのが年収や給料などお金の話と、残業や離職率など働いている人の話。
当記事では、
- スタジオジブリに就職する方法
- スタジオジブリの残業・離職率
- スタジオジブリの年収・給料
というテーマで解説します。
スタジオジブリとは?
あらためて、スタジオジブリについて説明します。
スタジオジブリは株式会社の形態を取っており、社名はそのまま「株式会社スタジオジブリ」です。
所在地は東京都小金井市で、作品を制作するスタジオも社内に構えているとのことです。昔は吉祥寺を拠点にしていたようですが、自前のスタジオを持つために1992年に現在の場所に移動しました。
事業内容はご存知の通り「アニメ作品・出版物の制作」「三鷹の森ジブリ美術館の管理・運営」です。
スタジオジブリに就職する方法
スタジオジブリに就職する方法は、大きく3パターンあります。
- 新卒で就職する
- 中途で就職する
人によって状況が違うと思うので、それぞれのパターンについて解説します。
新卒で就職する
まず、新卒でスタジオジブリに就職する方法です。
スタジオジブリに新卒で入るには芸術系学部に進学することをおすすめします。具体的には、美術・映像系の大学や専門学校ですね。アニメ制作会社なので、専門スキルの有無が非常に問われます。
とはいえスタジオジブリの新卒採用枠は狭き門なので、スタジオジブリと並行して他のアニメ制作会社も受けるのが一般的でしょう。競争の激しい業界なので、早めの対策をおすすめします。
中途で就職する
スタジオジブリでは新卒だけでなく、不定期で中途も募集しています。雇用形態は業務委託や契約社員が多いようですが、アニメ業界では一般的なので仕方ないでしょう。
採用募集はスタジオジブリ公式ホームページで行われることが多いので、興味のある人は定期的にチェックするようにしましょう。
またアニメ業界未経験の場合まずは実績が求められるので、他のアニメ制作会社で経験を積んでからスタジオジブリに挑戦するという方法もあります。
スタジオジブリの年収・給与は?
気になるスタジオジブリの給与面ですが、一体どれくらいもらえるのでしょうか?
アニメ制作業界全体の傾向と、スタジオジブリの給与相場について解説します。
アニメ制作業界は全体的に低賃金
前提として、アニメ制作業界は全体的に低賃金の会社が多いです。
腕の良いクリエイターが多いのに待遇が悪いということで、「やりがい搾取」と揶揄されることもありました。
具体的には手取りで10万〜15万くらいの人がほとんどです。これくらいの賃金で生活しろって、なかなかハードな話ですよね…。
スタジオジブリの年収は200〜400万
そんな中スタジオジブリの年収ですが、およそ200万〜400万ほどのようです。
月収20万で募集している求人が多いため、年収200万は軽くいくでしょう。また作品がヒットした場合はボーナスも出るようなので、ボーナスを加味すれば400万近くまでいく可能性もあります。
日本全体の平均年収が400万くらいのため、やはり低賃金という印象は否めませんが、アニメ制作業界でみればそこまで悪い待遇ではなさそうです。
スタジオジブリは残業が多くて離職率が高い
年収のほかに気になるのが、残業ですよね。
残業についてもアニメ制作業界全体の傾向を加味しつつ解説します。
アニメ業界は残業の多い業界
クリエイターは残業の多いイメージのある通り、実際にアニメ制作業界は残業が多いようです。
長時間労働はクリエイティビティを失わせるのにクリエイターに残業させるのはなんだか矛盾している気もしますが、ビジネスモデルの問題からか、業界の慣習からか、それが実情のようです。
一昔前は会社に泊まり込みで◯日連続で徹夜とかも普通だったようですね…恐ろしい業界です。好きを仕事にして本人たちが幸せであれば良いのですが、とはいえ心配ですよね。今後改善されていくことを祈ります。
スタジオジブリの残業はそれなり
アニメ業界全体としては残業が多いようですが、スタジオジブリの場合はどうでしょうか。
社員の口コミサイト「オープンワークの口コミ」によると、忙しいときは忙しいものの、徹夜するほどではないとのことです。
平均残業時間は30時間ほどとなっており、たしかに残業多めではありますが、超絶ブラックというほどではないようです。ワークライフバランスは取りやすいという口コミもありました。
スタジオジブリの離職率
具体的な数字は出ていませんが、スタジオジブリの離職率は一般的な企業に比べて高いと考えられます。
理由は2つあり、1つは組織がそこまで大きくないこと。2つ目はアニメ制作業界は人材の流動性が激しいことが挙げられます。作品を公開するまでのプロジェクト形式で採用されることも珍しくなく、作品が公開されてしばらくしたら解散ということもあります。
もちろん雇用形態や役職によって差はあるでしょうが、離職率の低い安定した就職先を探すのであれば、大手の会社を受けた方が良いでしょう。
まとめ
今回は「スタジオジブリに就職する方法」「スタジオジブリの年収・給料」「スタジオジブリの残業・離職率」について解説しました。
結論、他のアニメ制作会社と同じで薄給・残業多めな傾向はあるものの、業界の中では給与も高めで残業も少なく、ホワイトな環境であることがわかりました。
働き方改革やデジタル化が進んでいくと思われるので、今後はもっと働きやすい環境へと変わっていくことでしょう。
ジブリ作品に関わりたい方は芸術系の学校に進むか、他のアニメ制作会社で経験を積むことで採用の確率が高まるので、今のうちから行動を起こしましょう。
では、また。