この記事では、太宰治の名作品について知りたい人向けに、「太宰治のおすすめ作品」を紹介します。
太宰治の作品を探している人はぜひ参考にしてください。
太宰治のおすすめ作品ランキング10選!
太宰治のおすすめ作品を10冊ご紹介します。
太宰治全集・280作品⇒1冊
「『太宰治全集・280作品⇒1冊』」は、太宰治の作品が多数収録された本。
「人間失格」や、「走れメロス」など、太宰治が執筆した有名な作品の数々について詳しく解説されています。
目次から目当ての作品に飛ぶこともできるので、太宰治のありとあらゆる作品を網羅したい人におすすめの本です。
走れメロス
「走れメロス」は、人間の弱さと強さ、信頼、友情の美しさについて書いた本。
自分の身代わりとなり処刑を待つ友の元へ向かうのを諦めようかなど、心と体の葛藤について詳しく解説されています。
教科書で一度は読んだことがある話ですが、また見方も変わるので、信じることの大切さや信じられることの強さを感じたい人におすすめの本です。
人間失格
「人間失格」は、太宰治そのものとも言え、人間らしさが溢れている本。
誰かの愛に触れられずにいられなかった姿や、愛に落ちぶれながらも生きたいと願い書き続ける主人公など、堕落していく人間が詳しく解説されています。
太宰治そのものを知れる作品の1つなので、これまで太宰治の作品を読んだことがない人におすすめの本です。
ヴィヨンの妻
「ヴィヨンの妻」は、性格が破綻している詩人や周囲の人間を詩人の妻が戯画化して語る本。
飲んだくれで借金もある詩人の大谷とそんな夫のために尽くす妻のさっちゃんのやりとりや、ダメな夫よりも犯罪者でありながらも生きている周囲の人など、放蕩夫と楽天的な尽くす妻との現実について詳しく解説されています。
どうしようもない駄目人間でも魅力がある夫に健気に尽くしながらも人の底にある暗い部分を知っている妻の話なので、ある夫婦の在り方や悲しい現実を読んでみたい人におすすめの本です。
斜陽
「斜陽」は、戦後の没落貴族を描いた本。主人公のかず子を中心に、戦後の生活の様子と恋の苦悩が綴られる。
貴族の没落していく生活など、母親や弟の面倒を見ながら戦後を生き抜く一人の女性について詳しく解説されています。
戦後に落ちぶれた1人の女性の恋と革命がテーマなので、苦しいながらも前に進みたい現代の人におすすめの本です。
津軽
「津軽」は、故土である津軽半島を三週間にわたって書いた紀行文の本。
依頼されて青森県の津軽地方の風土についてや、道中で出会う人や家族などを通じて自分自身を再認識するなど、津軽のことや著者のそれまでの人生について詳しく解説されています。
単純に津軽半島を旅する記録ではなく旅で出会う人々と再会することで自分を見つめ直す内容なので、著者の過去に触れたい人や津軽の歴史などを知りたい人におすすめの本です。
グッド・バイ
「グッド・バイ」は、太宰治の最後の境地をかいま見させる未完の絶筆「グッド・バイ」を含む16編の作品が収められた本。
時代の転換に触発された痛切なる告白「苦悩の年鑑」やどうにもならぬ日本人への絶望を吐露した戯曲「冬の花火」など、昭和初期の小説家太宰治の作品について詳しく解説されています。
朝日新聞に「グッド・バイ」を連載中に入水自殺しているので、太宰治最後の未完絶筆作を読んでみたい人におすすめの本です。
お伽草紙
「お伽草紙」は、昭和初期を代表する小説家太宰治が日本の昔話を太宰流にアレンジした本。
『瘤取り爺さん』『浦島太郎』『カチカチ山』『舌切り雀』など、日本の昔話を通して太宰治が伝えたい教訓について詳しく解説されています。
この本は昔話を通して太宰治の鋭い感性を感じることができる文章になっていので、太宰治のユーモアやセンスを感じたい人におすすめの本です。
きりぎりす
「きりぎりす」は、画家として成功したのをきっかけに妻が夫への思いを語る本。
只の売れてない夫との貧乏でも幸せな話や、売れ出して次第に地位やお金に狂っていく夫に批判する妻など、富と名誉を手にしたら人は変わっていくことについて詳しく解説されています。
貧乏でもそれが幸せだった妻が売れるほど変わっていく夫に嫌気がさして別れを告げる話なので、俗物化していく夫に対しての妻の不満を読んでみたい人におすすめの本です。
パンドラの匣
「パンドラの匣」は、前半は日記形式の「正義と微笑」、後半は書簡体形式の「パンドラの匣」が収められた本。
どちらも青春小説として人生への明るさや希望など、手紙形式を通してリアルな青年期の感情について詳しく解説されています。
戦後間もない時代背景、太宰治自身が病気を患う中書かれた希望を感じさせる小説なので、人生に救いを求めたい人におすすめの本です。
まとめ
今回は、「太宰治のおすすめ作品」について解説しました。
今回ご紹介した本が、太宰治のお気に入り作品との出会いになれば幸いです。
では、また。