この記事では、夏目漱石の代表作で読みたい人向けに、「夏目漱石のおすすめ代表作」を紹介します。
夏目漱石の名作品を探している人はぜひ参考にしてください。
夏目漱石の代表作おすすめランキング一覧
夏目漱石のおすすめ代表作を10作品ご紹介します。
こころ
「こころ」は、学生だった「私」が鎌倉の海岸で偶然出会った不思議な魅力を持つ「先生」との交流を通して、その人生の悲劇を知るという本。
エゴイズムやそれにともなう心の葛藤など、人間における矛盾に満ちた深層心理について詳しく解説されています。
累計発行部数750万部以上の夏目漱石の代表作の一つなので、本格的な文学作品に触れたい人におすすめの本です。
坊っちゃん
「坊ちゃん」は、夏目漱石が松山の中学教師をしていた当時の体験をもとに書かれた、漱石初期の代表作となる本。
親譲りの無鉄砲で、子供の頃から損ばかりしているという主人公が、マドンナ、赤シャツなど、松山の地で様々な個性的な人物に出会う様子が詳しく解説されています。
痛快な勧善懲悪の物語なので、坊ちゃんの型破りで豪快な生き方を読んで、スカッと爽快な気分になりたい人におすすめの本です。
吾輩は猫である
「吾輩は猫である」は、猫の眼から風刺的に描いた、長編小説の本。
親戚の娘の洋傘の話や、寒月の演説、色々な小事件など、作品が面白くなる場面構成について詳しく解説されています。
ユーモラスに溢れた楽しい作品なので、有名小説を読んでみたい人、夏目漱石の作品に興味がある人におすすめの本です。
行人
「行人」は、ひとりの知識人の心理状況を克明に描いた、『こころ』へとつながる後期三部作の中の1つの本。
用語の注釈、年表、写真で見る漱石、鑑賞文が付いているなど、小説の内容と夏目漱石について詳しく解説されています。
人間を深く見つめた漱石ならではの名作なので、文豪の作品を読みたい人、夏目漱石に興味がある人におすすめの本です。
文鳥・夢十夜・永日小品
「文鳥・夢十夜・永日小品」は、夏目漱石の短編小説を収録した本。
「京に着ける夕」や、「倫敦消息(1)(2)」、「自転車日記」など、夏目漱石の滋味豊かな一面について詳しく解説されています。
有名な作品とは違った雰囲気を気軽に読むことができるので、日本文学を学びたい人、興味ある人におすすめの本です。
三四郎
「三四郎」は、明治期の文学者、夏目漱石が書いた長編小説の本。
「無意識の偽善家」として描かれた美禰子は平塚らいてうがモデルだったり、森鴎外が触発されて「青年」を書いたことなど、作品の小説的企みについて詳しく解説されています。
青春小説として読んだり、文学的視点でも学べるので、文豪の作品を読みたい人や、文学を勉強している人におすすめの本です。
それから
「それから」は、明治期の文学者、「三四郎」の後に書かれ、次の「門」とあわせて三部作とされる夏目漱石の長編小説の本。
三十歳を過ぎても親からの仕送りを受けて優雅に暮らしている知識人「高等遊民」や、かつて親友に譲った三千代との関係など、作中の人物や物語について詳しく解説されています。
「三四郎」の後のそれからのことが書かれているので、「三四郎」を読んだ人、長編作品を読んでみたい人におすすめの本です。
門
「門」は、明治期の文学者、夏目漱石の「三四郎」「それから」に続く三部作目の完結本。
日常の描写や、思い、悩みの繊細さなど、夫婦の生活とそれぞれの人物の心情について詳しく解説されています。
「三四郎」「それから」に続く作品ですが、それぞれ主人公が異なり、前作の主人公の境遇を受け継いでいる形なので、前2部作を読んでいる人におすすめの本です。
草枕
「草枕」は、明治期の文学者、夏目漱石が書いた初期の中編小説の本。
分かりやすい新注釈付きで、文字が大きくて読みやすいなど、作品『草枕』について詳しく解説されています。
『神様のカルテ』に大きな影響を与えた低徊趣味や俳句趣味の色濃い作品なので、『神様のカルテ』が好きな人や、日本文学を学びたい人におすすめの本です。
彼岸過迄
「彼岸過迄」は、明治期の文学者、夏目漱石の長編小説。続く「行人」「こころ」とあわせ後期三部作とされる本。
「須永と千代子の恋愛模様」や、「幼子の急死」、「須永の気持ちの整理」など、人間の苦悩と愛の不毛について詳しく解説されています。
6編の短編を合わせた長編小説の新しい手法となっているので、文学を研究している人や学びたい人におすすめの本です。
夏目漱石の代表作をまとめて読むなら
夏目漱石のまとめて読むなら、夏目漱石の122作品を一冊に凝縮した「夏目漱石全集・122作品⇒1冊」がおすすめです。
「坊っちゃん」や、「こころ」、「吾輩は猫である」など、夏目漱石の代表作を網羅的に収録されています。
作品の他に随筆、漱石に関する関連文献が含まれているので、夏目漱石を深く学びたい人におすすめの本です。
まとめ
今回は、「夏目漱石のおすすめ代表作」について解説しました。
今回ご紹介した本が、お気に入りの夏目漱石作品との出会いになれば幸いです。
では、また。