スプレッドシートでセル内に棒グラフや折れ線グラフを表示させるなら「SPARKLINE関数」を使いましょう。
SPARKLINE関数を使えば、棒グラフや折れ線グラフなど、さまざま種類のグラフを表示できます。色の設定もできるので、項目ごとに見やすく設定もできます。
当記事では、
- SPARKLINE関数とは何か
- SPARKLINE関数の構文・使い方
について解説します。
SPARKLINE関数とは何か
SPARKLINE関数は「セル内で表示されるミニグラフを作成する関数」です。
棒グラフなどの可視化された情報をセル内で表示させたい場合には、SPARKLINE関数を使いましょう。
SPARKLINE関数の構文・使い方
SPARKLINE関数は以下の構文で動作します。
ここでいうオプションでは、「グラフの種類」「グラフの色」「グラフの最大値・最小値」など、グラフを描写する際に必要なオプションを設定します。
また、SPRKLINE関数では以下4種類のグラフを描写することが可能です。
- 横棒グラフ(bar)
- 折れ線グラフ(line)
- 縦棒グラフ(column)
- 正負グラフ(winloss)
1つずつオプションの種類も含めて詳しく解説していきます。
横棒グラフ(bar)の使い方
横棒グラフを使うには、「charttype:bar」を指定します。
オプション | 値 | 説明 |
---|---|---|
charttype | bar | 横棒グラフ |
max | 数値 | X軸の最大値 |
color1 | カラーコード(16進数表記) | グラフ内の棒に使う1つ目の色 |
color2 | カラーコード(16進数表記) | グラフ内の棒に使う2つ目の色(積み上げ棒グラフ) |
empty | zeroまたはignore | 空のセルの処理方法(0か無視) |
nan | convertまたはignore | 非数値データを含むのセル(文字列等)の処理方法 |
rtl | trueまたはfalse | グラフを右から左に描写するかどうか(True=右から) |
折れ線グラフの使い方
折れ線グラフを使うには、「charttype:line」を指定します。
オプション | 値 | 説明 |
---|---|---|
charttype | line | 折れ線グラフ |
xmin | 数値 | X軸の最小値 |
xmax | 数値 | X軸の最大値 |
ymin | 数値 | Y軸の最小値 |
ymax | 数値 | Y軸の最大値 |
color | カラーコード(16進数表記) | 線の色(折れ線グラフの色を変更するには、そのセルのフォントの色を変更する。) |
empty | zeroまたはignore | 空のセルの処理方法(0か無視) |
nan | convertまたはignore | 非数値データを含むのセル(文字列等)の処理方法 |
rtl | trueまたはfalse | グラフを右から左に描写するかどうか(True=右から) |
linewidtd | 数値 | グラフ内の線の太さ |
縦棒グラフの使い方
縦棒グラフを使うには、「charttype:column」を指定します。
オプション | 値 | 説明 |
---|---|---|
charttype | column | 縦棒グラフ |
color | カラーコード(16進数表記) | 縦棒の色 |
lowcolor | カラーコード(16進数表記) | グラフ内の最小値の色 |
highcolor | カラーコード(16進数表記) | グラフ内の最大値の色 |
firstcolor | カラーコード(16進数表記) | 最初の縦棒の色 |
lastcolor | カラーコード(16進数表記) | 最後の縦棒の色 |
negcolor | カラーコード(16進数表記) | すべての負の縦棒の色 |
empty | zeroまたはignore | 空のセルの処理方法(0か無視) |
nan | convertまたはignore | 非数値データを含むのセル(文字列等)の処理方法 |
empty | zeroまたはignore | 空のセルの処理方法(0か無視) |
axis | trueまたはfalse | 軸を表示するか |
axiscolor | カラーコード(16進数表記) | 軸の色(該当する場合) |
ymin | 数値 | Y軸の最小値 |
ymax | 数値 | Y軸の最大値 |
rtl | trueまたはfalse | グラフを右から左に描写するかどうか(True=右から) |
正負グラフの使い方
正負グラフを使うには、「charttype:winloss」を指定します。
オプション | 値 | 説明 |
---|---|---|
charttype | winloss | 正負グラフ |
color | カラーコード(16進数表記) | 縦棒の色 |
lowcolor | カラーコード(16進数表記) | グラフ内の最小値の色 |
highcolor | カラーコード(16進数表記) | グラフ内の最大値の色 |
firstcolor | カラーコード(16進数表記) | 最初の縦棒の色 |
lastcolor | カラーコード(16進数表記) | 最後の縦棒の色 |
negcolor | カラーコード(16進数表記) | すべての負の縦棒の色 |
empty | zeroまたはignore | 空のセルの処理方法(0か無視) |
nan | convertまたはignore | 非数値データを含むのセル(文字列等)の処理方法 |
empty | zeroまたはignore | 空のセルの処理方法(0か無視) |
axis | trueまたはfalse | 軸を表示するか |
axiscolor | カラーコード(16進数表記) | 軸の色(該当する場合) |
ymin | 数値 | Y軸の最小値 |
ymax | 数値 | Y軸の最大値 |
rtl | trueまたはfalse | グラフを右から左に描写するかどうか(True=右から) |
まとめ
今回は「SPARKLINE関数とは何か」「SPARKLINE関数の構文・使い方」について解説しました。
SPARKLINE関数を使えば、棒グラフや折れ線グラフなど、さまざま種類のグラフを表示できます。モニタリング用のシートは見た目が大事ですから、最初にしっかり作り込みましょう。
では、また。