児童虐待…、本来なら絶対にあってはいけないことですが、残念ながら今の日本で児童虐待は日々発生しています。
この記事では、児童虐待の実情や原因を勉強したい人向けに、「児童虐待のおすすめ本」を紹介します。
ノンフィクションの本も紹介するので、児童虐待の本を探している人はぜひ参考にしてください。
児童虐待のおすすめ本12選【ノンフィクションあり】
児童虐待のおすすめ本を12冊ご紹介します。
児童虐待から考える社会は家族に何を強いてきたか
「児童虐待から考える社会は家族に何を強いてきたか」は、子どもを育てられなくなった親たち。 誰が「家族」を壊している原因が書かれた本。
困窮の中で孤立した家族が営む、救いのない生活など、家族の「あるべき形」がいかに変わってきたかについて詳しく解説されています。
日本社会の家族規範の変容を追いながら、悲劇を防ぐ手だてを模索してるので、子どもを虐待してしまっていることに気づかない親の人におすすめの本です。
生存者と呼ばれる子どもたち児童虐待を生き抜いて
「生存者と呼ばれる子どもたち児童虐待を生き抜いて」は、虐待を受けた子どもたちと彼らを支援する大人たちの壮絶な闘いを追ったノンフィクションの本。
長崎県の情緒障害児短期治療施設・大村椿の森学園の虐待被害者の児童の治療について詳しく解説されています。
虐待を受けた児童とそれを支援する大人の生々しい現実が描かれているので、社会福祉や精神医学、虐待児支援について興味があるような人におすすめの本です。
ジソウのお仕事 50の物語で考える子ども虐待と児童相談所
「ジソウのお仕事 50の物語で考える子ども虐待と児童相談所」は、児童相談所で働く人たちの「声」が集められている本。
児童虐待や家族問題や、児童相談所で働く職員の思いや葛藤など、児童福祉士の体験を通して感じたことについて詳しく解説されています。
子ども虐待と児童相談所をテーマにした50のストーリーが綴られているので、これから児童福祉士などを目指したい人や世の中の問題について考えたいような人におすすめの本です。
児童虐待 現場からの提言
「児童虐待 現場からの提言」は、児童相談所に勤務し対応してきた著者が社会問題や歪みに焦点を当て児童虐待について考えたことが書かれている本。
日本の貧困な福祉行政や、親を取り巻く社会の急速な変容など、決して親の責任だけとはいえない社会の根本的な問題について詳しく解説されています。
実際に児童相談所に勤務していた著者が社会問題に絡めて児童虐待について書かれているので、児童を虐待から救うヒントを知りたいと思っているような人におすすめの本です。
誰か助けて止まらない児童虐待
「誰か助けて止まらない児童虐待」は、実際に虐待経験のある親にインタビューした上で、虐待の心理や原因が書かれている本。
虐待した親の幼少期や、日本の教育制度など、虐待が引き起こってしまう理由について詳しく解説されています。
虐待を防ぐためにするべき事が書かれてるので、虐待についての知識が少ない方、これから親になる予定な人におすすめの本です。
ルポ教育虐待毒親と追いつめられる子どもたち
「ルポ教育虐待毒親と追いつめられる子どもたち」は、社会問題化しつつある「教育虐待」の実態に、教育ジャーナリストが迫った本。
子どもの限度を超える勉強や習い事や、いきすぎた「しつけ」や「教育」など、「あなたのため」という大義名分のもとに親が子に行う教育虐待の実態について詳しく解説されています。
教育虐待の豊富な事例を紹介しつつ何が親を教育虐待に駆り立てるのか紐解いているので、教育虐待に直面している方やその実態を知りたいような人におすすめの本です。
子ども虐待対応法的実務ガイドブック 児童相談所弁護士による実践的対応と書式
「子ども虐待対応法的実務ガイドブック 児童相談所弁護士による実践的対応と書式」は、全国15名の児童相談所弁護士が答える本。
子ども虐待対応のみならず、施設入所中の子どもへの対応、非行少年への法的対応、未成年後見、一時保護の延長審判、特別養子縁組など法改正について詳しく解説されています。
児童相談所における実務全般について解説されているので、実践的対応についての理解を深めたいような人におすすめの本です。
キーワードでわかる児童虐待防止法ガイドブック
「キーワードでわかる児童虐待防止法ガイドブック」は、改正の概要、制度運用の基本知識を効率よく理解できる本。
福祉・教育・警察関係の通知、ガイドライン、手引きについて詳しく解説されています。
難解な条文からキーワードをピックアップし、見開きの左右対照形式でポイントを <見える化> しているので、虐待の発生予防・早期発見に携わるような人におすすめの本です。
虐待死なぜ起きるのか、どう防ぐか
「虐待死なぜ起きるのか、どう防ぐか」は、児童相談所で働いてきた著者が、虐待死を考察した本。
虐待に繋がりやすい家庭の特徴や、社会や教育のあるべき姿について詳しく解説されています。
虐待してしまう親の特徴が書かれているので、小さな子どもを持つ親や、幼少期に虐待経験者な人におすすめの本です。
子どもを虐待から守る科学 アセスメントとケアのエビデンス
「子どもを虐待から守る科学 アセスメントとケアのエビデンス」は、データをもとに支援者が自らの実践の根拠を携えるための「児童虐待と闘う科学」の本。
児童虐待の現状と対応の枠組みや、児童虐待のリスクとリスクアセスメントなど、児童虐待対応の実践のエビデンスについて詳しく解説されています。
経験年数の短い臨床家も正しくアセスメントできるような統計的アプローチが解説されているので、第一線の支援者として児童虐待と戦っているような人におすすめの本です。
子ども虐待は、なくせる
「 子ども虐待は、なくせる 」は、新たな視点で虐待への対処を提唱している本。
親への指導や、関連機関との調整など、旧来の虐待防止法を踏まえた上で、虐待被害者からの提案について詳しく解説されています。
虐待被害者の本心からより適切な対処法を探っているので、児童福祉に携わるような人におすすめの本です。
漂流児童
「漂流児童」は、ノンフィクション界の〝革命児〟が日本の児童福祉の現場に迫った本。
医療少年院で絶望と格闘する職員や、子供ホスピスで我が子の死を目の前に希望を見いだす親とスタッフなど、児童福祉の現場で起きているリアルな現状と声について詳しく解説されています。
児童福祉のさまざまな最前線を背景に、著者がつかんだ情報や関係者のリアルな声を載せているので、日本の児童福祉の実態に危機感を抱いているような人におすすめの本です。
まとめ
今回は、「児童虐待のおすすめ本」について解説しました。
児童虐待は、被害者である子供を生涯に渡って苦しめる要因となります。私達にできることは限られますが、せめて事実を知って関心の輪を広げることで、少しずつ解決に導いていければ幸いです。
では、また。