教育心理学は教育的視点で心理学を応用する学問です。教育心理学は児童教育だけでなく、青年や成人など生涯に渡って人が成長する過程について探求されており、子育てをしない大人でも学ぶ価値のある内容となっています。
当記事では、
というテーマで解説します。
教育心理学の勉強におすすめの本5選
教育心理学の勉強におすすめの本を5冊紹介します。
私たちは子どもに何ができるのか
「非認知能力を育てる教育」について書かれた本です。
「大人として、子供にどのような教育を提供できるのか?」という大きくも難しい問いに対して、非認知能力に視点を当てています。
非認知能力とは「目標に向かって頑張る力」や「他人と協力する力」など、学校の授業では習わないけれども、社会に出てから必要となる能力のことです。
これらの能力を育てるために、教育心理学的アプローチは欠かせないでしょう。
教育の効果
教育が子供に与える影響について書かれた本はたくさんありますが、この本では「子供の教育・学力に影響を与える要因は何か?」という逆の視点で考えていきます。
家庭環境や学級・クラスメイトとの関係性から、教師の指導方法まで、網羅的に子供の学力に影響を与える要因を探ります。
メタ分析による研究結果が載っているので、本書の信ぴょう性は比較的高いと考えて良いでしょう。
よくわかる教育心理学
教育心理学について体系的かつ学術的に解説された本です。
教科書にも使われるお硬い本なので少しとっつきにくい部分はありますが、正確な情報が体系的に書かれています。
教育心理学について、大学の学部レベルの知識を身に付けたい人におすすめの本です。
内発的動機づけと自律的動機づけ
人のモチベーション(行動動機)には3種類あります。それが「内発的動機」と「外発的動機」、そして「自律的動機」です。
1番良いのは内発的動機のままに行動することですが、中には他人からの指示(外発的動機)によって行動することが求められることもあります。
本書では内発的動機、外発的動機に加え、内発的動機はないものの自律的に行動する際の動機「自律的動機」をどのように育まれるについて解説されています。
いかに理性的な振る舞いを身につけさせるかを知りたい人におすすめの本です。
子どものための精神医学
この本では「子供の発達の遅れ」について書かれています。
子供のうつ病やADHDについて書かれたマニュアル本・ハウツー本はたくさんありますが、広範な「発達の遅れ」について書かれた本はありません。
この本では子供の発達について柔軟に対応できる人を増やすことを目的に、あえて具体的なマニュアルやハウツーには言及せず、基本的な考え方について解説されています。
まとめ
今回は「教育心理学の勉強におすすめの本」について解説しました。
教育心理学は教育分野や心理学分野に収まらず、生涯に渡って人の成長について考えさせられる学問です。
教育現場や子育てとは縁のない人であっても、人間の成長過程について知っておくことは無駄にはならないでしょう。
教育心理学が少しでも気になった人は、試しに1冊読んでみてはいかがでしょうか?
では、また。