QUERY関数を使う際に、「出力データのいらない行をバッサリ切り捨てたいな〜」と思ったことはありませんか?
limit句とoffset句を使えば、いらないデータをスキップしたり、必要なデータ量だけ出力したりすることができます。
当記事では、
「QUERY関数で不要な行の切り捨て方を知りたい」
「QUERY関数で出力データの開始行を指定する方法を知りたい」
「QUERY関数で出力データ数を指定する方法を知りたい」
という方向けに、
- QUERY関数の基礎知識
- limit句の使い方
- offset句の使い方
について解説します。
QUERY関数の基礎知識
まずはQUERY関数の基礎知識からお話します。
QUERY関数は表計算ソフトの中でGoogleスプレッドシートでしか使うことのできない「特別な関数」です。
QUERY関数は以下の公式で構成されています。
=QUERY(範囲,"select 出力データ列 where 条件式 group by グルーピング列 order by ソート条件 limit 出力データ数 offset 開始行 label 列名")
QUERY関数はDB操作に使われるSQL文をベースに作られています。
QUERY関数を使えばデータのフィルタリングやソート、グルーピングなどが驚くほど簡単にできるようになります。
この記事ではQUERY関数のlimit句・offset句の使い方について解説するので、
「まずはQUERY関数全般について知りたい」
という方は、QUERY関数の基礎から解説している「QUERY関数の基礎から応用まで!使い方を徹底解説【完全版】」から先にお読みください。
limit句・offset句の使い方
limit句とoffset句の使い方について、以下のデータセットを例に解説します。
limit句の使い方
QUERY関数におけるlimit句では、出力データの最大行数を指定できます。
例えば、出力データがもともと10行あった場合でも、limit句で「3」を指定した場合は3行目までしかデータが出力されません。
上位・下位のデータしか必要ない場合などにlimit句を使えば、スプレッドシートのセルを節約して使うことができるでしょう。
例)limit句で出力範囲を3行目までに指定した場合
=QUERY(A1:C8,"select * limit 3")
offset句の使い方
QUERY関数におけるoffset句では、出力データの繰り下げ行数を指定できます。
本来、出力データは1行目から出力されるものですが、offset句で「3」を指定した場合は3行繰り下げてデータを出力します。
初めの行にあるデータが不要な場合などにoffset句を使えば、スプレッドシートのセルを節約して使うことができるでしょう。
例)offset句で3行繰り下げることを指定した場合
=QUERY(A1:C8,"select * offset 3")
order by句+limit句が便利
limit句は、order by句との相性がとても良いです。
例えば、order by句で売上の多い順に商品をソートし、limitで「10」を指定すれば、簡単に「売上トップ10ランキング」が出来上がります。
収益性の高い商品をリアルタイムで把握しておくことはビジネス上とても大切なので、時間のあるときに整理しておくことをおすすめします。
order by句の使い方については「QUERY関数のorder by句でソートする方法【昇順・降順】」で解説しています。
まとめ
今回はQUERY関数のlimit句とoffset句の使い方について解説しました。
limit句とoffset句を理解しておくと、スプレッドシートのセルをより有効活用できるようになります。
データ量が増えてくると、こうした「データをいかに削減するか」みたいなところが大事になってくるので、limit句とoffset句は覚えておいて損はありません。
他のオプションと組み合わせて快適なQUERY関数ライフを送ってください。
では、また。