PTSDは、虐待や戦争、事件などの強烈なトラウマ体験によって、何もないときでも当時の感覚に苦しめられてしまう症状です。
この記事では、PTSDやトラウマについての知識を深めて実生活に役立てたい人向けに、「PTSD・トラウマのおすすめ本」を紹介します。
PTSDやトラウマの本を探している人はぜひ参考にしてください。
PTSD・トラウマ克服のおすすめ本19選!
PTSDやトラウマ克服のおすすめ本を19冊ご紹介します。
PTSDとトラウマのすべてがわかる本
「PTSDとトラウマのすべてがわかる本」は、症状の悪化をどう防ぎ社会復帰するか、トラウマへの対処とPTSD治療の実際を書いた本。
PTSDのきっかけや、PTSD・トラウマは治療を受ければ治るのか?受診のめやすと診断基準などが詳しく解説されています。
随所に誤解しやすいポイントを併記してあり、自分の理解が正しいかどうか確認しながら読み進めることができるので、PTSDとトラウマについて知りたい人におすすめの本です。
対人関係療法でなおすトラウマ・PTSD問題と障害の正しい理解から対処法、接し方のポイントまで
「対人関係療法でなおすトラウマ・PTSD問題と障害の正しい理解から対処法、接し方のポイントまで」は、トラウマ(心的外傷)について正しい理解と、対人関係療法の視点から対処するアプローチが書かれた本。
トラウマとは何か、その結果何が起こるのかなど、PTSDの治療には周りの人の協力が必要である事について詳しく解説されています。
この障害の正しい理解と、対人関係療法の視点から対処するアプローチをやさしく解説している本なので、当事者に接する機会がある人におすすめの本です。
本気でトラウマを解消したいあなたへ
「本気でトラウマを解消したいあなたへ」は、トラウマセラピーの専門家がわかりやすく書いた、地味だけど確実に楽になる方法を紹介している本。
「本当のところ、トラウマとは一体何なのか」「トラウマからはどうすれば回復可能なのか」が詳しく解説されています。
身体心理学に基づくトラウマ療法の専門家が書いた本なので、トラウマを解消したい人におすすめの本です。
発達性トラウマ障害と複雑性PTSDの治療
「発達性トラウマ障害と複雑性PTSDの治療」は、外来診療で安全に使うことができる、複雑性PTSDへの簡易型処理を中核とする治療パッケージを紹介している本。
トラウマ処理や複雑性PTSDへのEMDRによる治療、複雑性PTSDへの手動処理による治療パッケージ、自我状態療法などが詳しく解説されています。
サイコロジカル・ファーストエイドとしてのトラウマ処理の手技が紹介されているので、精神科医や心理士というような人におすすめの本です。
身体はトラウマを記録する 脳・心・体のつながりと回復のための手法
「身体はトラウマを記録する 脳・心・体のつながりと回復のための手法」は、PTSDからの回復法を教えてくれる本。
ニューロフィードバックや、PBSP療法など、身体志向のさまざまな治療法の効果について詳しく解説されています。
トラウマの臨床と研究を牽引してきた世界的大家ヴァン・デア・コーク博士の集大成なので、深刻なトラウマに苦しんでいるような人におすすめの本です。
これだけは知っておきたいPTSDとトラウマの基礎知識
「これだけは知っておきたいPTSDとトラウマの基礎知識」は、当事者・治療者にとって必須の理論と治療実践のノウハウを 包括的に網羅・凝縮した本。
PTSDとトラウマから回復するために知っておくべき基本的なことがらを、PTSDとトラウマの治療に携わってきた著者が自らの経験に基づき、学派や技法にとらわれない公平な視点で詳しく解説されています。
PTSDとトラウマの基礎から学べるので、PTSDとトラウマの全体像を把握し、回復に導くために必要な知識を知りたい人におすすめの本です。
トラウマの現実に向き合う ジャッジメントを手放すということ創元こころ文庫
「トラウマの現実に向き合う ジャッジメントを手放すということ創元こころ文庫」は、トラウマに向き合う治療者の姿勢について書かれた本。
トラウマに向き合う治療姿勢についてや、双方にとって最も望ましい関係の持ち方についてなど、トラウマに向き合う治療姿勢について詳しく解説されています。
トラウマ治療において最も重要なことは治療者の姿勢であるとも言えるので、トラウマ治療とどうかかわるか模索中な人におすすめの本です。
トラウマのことがわかる本生きづらさを軽くするためにできること
「トラウマのことがわかる本生きづらさを軽くするためにできること」は、生きづらさを抱える人たちに回復のための第一歩を踏み出させてくれる本。
「今」への影響を変える心理療法や、回復しやすい体をつくる毎日のケアなど、最新の専門的治療法や多様な取り組み方について詳しく解説されています。
トラウマの基礎知識から治療法まで詳しく解説してくれるので、PTSDを抱える本人や家族、現場で治療にあたるような人におすすめの本です。
親に壊された心の治し方育ちの傷を癒やす方法がわかる本
「親に壊された心の治し方育ちの傷を癒やす方法がわかる本」は、親からの不適切な養育によるトラウマに自らも苦しんできた著者が「育ちの傷」からの回復について述べているいる本。
親から受けた心身の傷による諸症状や、育ちの傷を癒やすプログラム「SEP(Self-Esteem Program:自尊感情回復プログラム)」など、トラウマの克服の仕方について詳しく解説されています。
科学的に効果が証明されたプログラムであるSEPを活字にした初めての書籍なので、認知行動療法などをベースにしたSEPの実践を学ぶことが必要な人におすすめの本です。
赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア
「赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア」は、赤ずきんとオオカミによる物語仕立てで、トラウマ記憶のしくみ、回復のプロセス、さまざまなアプローチを学べる本。
医療・保健・福祉・司法・教育などの場でトラウマを受けた人と関わるスタッフのために、支援の原則や症状への対応などについて詳しく解説されています。
物語にそって、トラウマによる症状、回復のプロセス、支援の方法について学んでいけるので、トラウマを受けた人と関わるスタッフだけではなく、当事者と家族など様々な人におすすめの本です。
発達性トラウマ障害のすべて
「発達性トラウマ障害のすべて」は、発達性トラウマ障害という概念と重要性について書かれてる本。
複雑性PTSDの心理療法について理解など、トラウマ処理とその臨床について詳しく解説されています。
発達性トラウマ障害をめぐっての処理の仕方や、その臨床について書かれてるので、心理カウンセラーの人におすすめの本です。
子ども虐待とトラウマケア
「子ども虐待とトラウマケア」は、児童虐待とトラウマケアに必要なさまざまな視点や対処法を示した本。
トラウマインフォームドケアや、児童精神科臨床の実態など、多岐にわたる臨床実践的観点について詳しく解説されています。
長年,精神科臨床に携わってきた著者により詳しく解説されているので、臨床家だけでなく保健・福祉・教育・司法といったあらゆる支援の知識が必要な人におすすめの本です。
その生きづらさ、発達性トラウマ? ポリヴェーガル理論で考える解放のヒント
「その生きづらさ、発達性トラウマ? ポリヴェーガル理論で考える解放のヒント」は、幼少期のトラウマによって抱えてしまった「不適切養育」とどのように向き合い完治を目指すか、分かりやすく前向きに書かれた本。
自信が無くなってしまった原因や、対人面で恐怖心を抱えている人の克服法について詳しく解説されています。
人々が抱える悩みはトラウマが原因の可能性もあるので、対人関係や子育てに悩み中な人におすすめの本です。
正しく知る心的外傷・PTSD
「正しく知る心的外傷・PTSD」は、心的外傷からの回復法が書かれている本。
心の傷を負っている人に対して、その傷の意味を正しく理解し、どのように対処すればよいのか、詳しく解説されています。
心の傷の理解と治癒の一助となるように書かれているので、はっきり心の傷を負い、病気の兆候が若干でも見られるような人におすすめの本です。
新増補版心の傷を癒すということ 大災害と心のケア
「新増補版心の傷を癒すということ 大災害と心のケア」は、NHK土曜ドラマ「心の傷を癒すということ」原案の本。
主人公のモデル・安克昌さんのご家族の今の想いや、NHKプロデューサーによるドラマ化の裏話など、被災者の心のケアのパイオニアとして奮闘しつづけた精神科医のヒューマンドラマについて詳しく解説されています。
ドラマのモデルとなった人物や出来事が語られているので、ドラマを観た感動をさらに増したいような人におすすめの本です。
子どものトラウマがよくわかる本
「子どものトラウマがよくわかる本」は、子どものトラウマにどう対応するべきか考えさせられる本。
トラウマインフォームドアプローチに基づいて、支援者の適切な支援の進め方や、当事者の自己回復や理解について、詳しく解説されています。
子どものさまざまなトラウマの原因と、それに伴う症状について、説明があるので、子どもの成長に関わる立場な人におすすめの本です。
大人のトラウマを診るということ こころの病の背景にある傷みに気づく
「大人のトラウマを診るということ こころの病の背景にある傷みに気づく」は、今日の精神科臨床で避けては通れないトラウマについて書かれた本。
トラウマの診かたや、その考え方についてなど、大人のトラウマについて詳しく解説されています。
大人のトラウマを豊富な症例とともに解説しているので、大人になってもトラウマに悩まされ解決を模索中な人におすすめの本です。
セラピーのためのポリヴェーガル理論 調整のリズムとあそぶ
「セラピーのためのポリヴェーガル理論 調整のリズムとあそぶ」は、ポリヴェーガル理論をベースにしたセラピーを実践するための手引となる本。
クライアントの自律神経系のマッピングや、神経系を形作る多彩なワークシートなど、理論の本質を臨床に活かすための統合的なアプローチの方法について詳しく解説されています。
臨床に役立つエッセンスが分かりやすく解説されているので、セラピストとしてトラウマを扱うような人におすすめの本です。
感情の天才
「感情の天才」は、自分の中にあるネガティブな感情を否定せず受け入れるための本。
怒り、悲しみ、憎しみなどのネガティブな感情を、自分を守るためのパワーとして受け入れることで、トラウマ克服、人間関係の改善につなげるためのエクササイズについて詳しく解説されています。
感情を受け入れるためのヒントについても解説しているので、自分の感情とうまく付き合う方法を知りたい人におすすめの本です。
まとめ
今回は、「PTSD・トラウマのおすすめ本」について解説しました。
PTSDやトラウマは本当に辛い症状ですが、正しい知識を身につけて継続的にケアしていくことを改善が見込めます。できればクリニックの先生とも協力していきながら、ご自身の心のケアをしましょう。
では、また。