貧困問題は世界だけでなく日本でも大きな問題となっています。
この記事では、貧困問題について理解を深めたい人向けに、「貧困問題のおすすめ本」を紹介します。
貧困の本を探している人はぜひ参考にしてください。
貧困問題のおすすめ本ランキング19選!
貧困問題のおすすめ本を19冊ご紹介します。
本当の貧困の話をしよう未来を変える方程式
「本当の貧困の話をしよう未来を変える方程式」は、人生への向き合い方が「180度変わる」講座の本。
日本は国民の7人に1人が貧困層など、私たちが幸せをつかむために今知るべきことについて詳しく解説されています。
どうやれば、社会や世界をより良いものに変えることができるのか方程式が示されているので、君が置かれている環境や君がいる社会を変えたい人におすすめの本です。
子どもたちの階級闘争ブロークン・ブリテンの無料託児所から
「子どもたちの階級闘争ブロークン・ブリテンの無料託児所から」は、在英20年余の保育士ライターが放つ、渾身の本。
社会福祉というのは弱者自身のためというよりその子どもたちのためのものだという考え方など、詳しく解説されています。
英国・ブライトンに20年以上住む著者が、保育士として関わった、「全国最悪の水準」にある託児所での見聞録なので、価値観の違う人たちと共存していかなくてはならない多くの人におすすめの本です。
子どもと貧困
「増補版子どもと貧困」は、文庫化にあたり、高校中退・学校給食・特別養子縁組を増補された本。
7人に1人とされる子どもの貧困の実態を浮き彫りにし、支援策や制度、専門家の提言など、詳しく解説されています。
人を大切にしない国は、決して「豊かな国」でも「誉ある国」でもないので、貧困の連鎖ということを詳しく知りたい人におすすめの本です。
絶対貧困世界リアル貧困学講義
「絶対貧困世界リアル貧困学講義」は、画一的に語られがちな「貧しさ」についての「あたりまえの現実」について書かれている本。
貧困に生きる人たちの衣・食・住や、仕事・恋愛など、多くの視点から見える現実について詳しく解説されています。
「あたりまえの現実」がより多くの視点から示されているので、貧困・貧しい人たちのリアルな現実を知りたい人におすすめの本です。
女性たちの貧困“新たな連鎖”の衝撃
「女性たちの貧困“新たな連鎖”の衝撃」は、大反響を呼んだ「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」の本。
2年以上もネットカフェで暮らす10代姉妹とその母、 奨学金返済で500万円の借金を背負った四大卒・24歳アルバイト、 家事を担い家計を支え通信制高校から進学を目指す19歳など、 厳しい生活にあえぐ若い女性たちの、決して「他人事ではない」実態について詳しく解説されています。
膨大な取材とデータに基づいた、現代の階層化社会に警鐘を鳴らす一冊なので、決して「他人事ではない」多くの人におすすめの本です。
貧乏人の経済学 もういちど貧困問題を根っこから考える
「貧乏人の経済学もういちど貧困問題を根っこから考える」は、現場での精緻な実証実験が明かす貧困解決策の本。
食糧、医療、教育、家族、マイクロ融資、貯蓄など、世界の貧困について新経済学として詳しく解説されています。
難しい経済理論などが延々と述べられているわけではなく、貧しい人々の生活や考え方から貧困問題の分析・解決法を探る読み物なので、経済学を学んでいない人におすすめの本です。
沖縄から貧困がなくならない本当の理由
「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」は、沖縄大学人文学部国際コミュニケーション学科准教授が著者の本。
「沖縄の人は優しい」と皆が口をそろえる中、なぜ、自殺率やいじめ、教員の鬱の問題は他の地域を圧倒しているのかなど、誰もなしえなかったアプローチで、沖縄社会の真実に迫り詳しく解説されています。
「沖縄問題」を突き詰めることは日本の問題を突き詰めることであり、私たち自身の問題を突き詰めることなので、「コロナ後の世界」のありかたをも問いたい人におすすめの本です。
閉ざされた扉をこじ開ける排除と貧困に抗うソーシャルアクション
「閉ざされた扉をこじ開ける排除と貧困に抗うソーシャルアクション」は、コロナによって生活が変わってしまった人々の現状「深刻な貧困化」が分かる本。
生活保護の引き下げやコロナ禍で見えた貧困など、生きにくく国が支援してくれない現代の貧困問題が詳しく解説されています。
現代の貧困問題について分かりやすく説明されているので、普段、本はあまり読まないという人におすすめの本です。
日本が壊れる前に貧困の現場から見えるネオリベの構造
「日本が壊れる前に貧困の現場から見えるネオリベの構造」は、衰退途上国・日本の現状を徹底討論したノンフィクションライターと政治学者による平成30年史の本。
学費のため風俗に走る女子大生、貧困地域で蔓延する主婦の売春、低賃金で部品のように働かされる介護現場など、「貧困」は社会のいちばん弱い部分を直撃し、そしていま中年男性が狙われている事について詳しく解説されています。
ネオリベ(新自由主義)の功罪について、座談会形式で議論されているので、その根拠がしっかり知りたい人におすすめの本です。
平和主義は貧困への道
「平和主義は貧困への道」は、わが国の低迷や没落にひそむ、七つの真実をさぐることで「賢い者ほどバカをやらかす」現状を脱却し、未来にいたる道を示す本。
賢いほどのバカはなしや、不真面目こそ未来を拓くなど、パターン化された発想を捨てる事について詳しく解説されています。
保守、革新、右派、左派、右翼、左翼など、彼らの主義主張に内在する矛盾を鋭く断罪しているので、日本国家の将来に向けての本筋の主張を見たい人におすすめの本です。
東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか
「東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか 」は、AV女優や風俗、介護など、貧困という社会問題をフィールドワークに取材・執筆を続けているノンフィクションライターが著者の本。
奨学金という名の数百万円の借金に苦しむ女子大生風俗嬢、理不尽なパワハラ・セクハラが日常の職場で耐える派遣OL、民間企業よりもひどい真面目な女性ほど罠に嵌る官製貧困、明日の生活が見えない高学歴シングルマザーなど、詳しく解説されています。
貧困に喘ぐ彼女たちの心の叫びを「個人の物語」として丹念に聞き続けたノンフィクションなので、いま日本で拡大しているアンダークラスの現状を知りたい人におすすめの本です。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は、人種や貧富の差を体験した筆者の中学校時代についてノンフィクションで書かれた本。
人種差別丸出しの移民の子や、ジェンダーに悩むサッカー小僧など、まるで世界の縮図のような学校で考え・悩み・生きていった著者と友人の人間関係について詳しく解説されています。
人種や貧富の差による困難の中でも知恵を絞って生きてきたリアルな体験を知ることができるので、自分たちの子どもや社会についての悩みを解決したい人におすすめの本です。
14歳でおっちゃんと出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた働く意味
「14歳でおっちゃんと出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた働く意味」は、NPO「Homedoor(ホームドア)」を立ち上げた起業家のこれまでの15年と、これからつくる未来の本。
「ホームレス」と「放置自転車」、2つの社会課題を一気に解くビジネスモデルで、すべての人に「居場所」と「選択肢」をもたらすなど、「働くこと」の意味について詳しく解説されています。
悩みの深さと社会問題の根っこを徹底的に探究し、それを本質的に解くアプローチを編み出すという社会起業に不可欠な姿勢も本書から学べてるので、各地の中学校、高校、図書館の人におすすめの本です。
大阪に来たらええやん!西成のNPO法人代表が語る生活困窮者のリアル
「大阪に来たらええやん!西成のNPO法人代表が語る生活困窮者のリアル」は、大阪西成あいりん地区の貧困者のリアルな現実について書かれている本。
コロナ禍で増加に拍車がかかる生活困窮者や、生活困窮者を狙う「囲い屋」「拾い屋」などの怪しい支援団体など、貧困者及びそれを取り巻く団体や自治体の現実について詳しく解説されています。
約1万人もの生活困窮や居住支援の相談を基にした生の現実を知ることができるので、生活困窮者の現実を知り、支援をはじめたい人におすすめの本です。
コロナ禍、貧困の記録
「コロナ禍、貧困の記録」は、15年にわたり貧困と関わってきた著者が、「死なない」ノウハウを伝え、セーフネットを崩壊させる政治に警告を発する本。
コロナ禍においての、格差・貧困問題に取り組み、この国の“生きづらさ”に関してなど、詳しく解説されています。
生活困窮者の方々など、今現在の日本の下部構造の問題に迫っているので、一人でも多くの人におすすめの本です。
FACTFULNESS
「 FACTFULNESS 」は、事実に基づく世界の見方を教え、著者が学んだことをまとめた本。
教育や貧困、環境、エネルギー、医療、人口問題など、世界の正しい見方が分かりやすく詳しく解説されています。
データや事実にもとづき、賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されるので、世界を正しく見る習慣やスキルを身につけたい人におすすめの本です。
ルポコロナ禍で追いつめられる女性たち 深まる孤立と貧困
「ルポコロナ禍で追いつめられる女性たち 深まる孤立と貧困」は、コロナ禍による女性の困難の顕在化が描かれている本。
困難が集中するシングルマザー、DV等でステイホームすることがままならない少女、エッセンシャルワーカーとして現場に立ち続ける女性など、コロナ以前から変わらないこの国の実態が浮き彫りに詳しく解説されています。
コロナ禍が元々弱い立場にいた非正規雇用の女性に集中しているので、政治家や行政の福祉担当の人におすすめの本です。
ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
「ワーク・シフト─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>」は、あらゆる角度から近未来の働き方を予測し、 複数の選択肢を提示した話題の本。
グローバル化されるビジネス環境において、誰と、どこで、どうやって働きたいかを主体的に決めるワーク・シフトについて詳しく解説されています。
どのように働くかで下流民か自由民か、人生が二極化するともいわれるワークシフトについて綴っているので、人生や働き方について考えるすべての人におすすめの本です。
ベーシック・インカム国家は貧困問題を解決できるか
「ベーシック・インカム国家は貧困問題を解決できるか」は、国民の生活の安心を守るために何ができるのか、国家の役割を問い直す事が書かれている本。
お金がない人を助けるには、お金を配ればよいのではないかなど、ベーシックインカムで何が出来るのかについて詳しく解説されています。
著者は様々な根拠を持って月々8万円程度の給付が全国民に対してできると述べて書かれているので、ベーシックインカムで何が出来るのか興味がある人におすすめの本です。
まとめ
今回は、「貧困問題のおすすめ本」について解説しました。
貧困問題について深く知って、自分が貧困にならないのはもちろんのこと、貧困問題が緩和されるよう自分にできる小さなことから始めてみてはいかがでしょうか?
では、また。