「GAS(Google Apps Script)を勉強したいけど勉強方法がわからない、体系的にまとまっている学習書や良書を知りたい」と困っていませんか?
「プログラミングは体系的に学ぶより都度調べるものだ」という風潮もありますが、まったく知識がない状態ならまずは体系的に学ぶのがおすすめです。
GASでできることは幅広いので、最初に「そもそもGASで何ができるか?」を勉強しておけば、最小限のインプットで最大のアウトプットを出すことができます。
当記事では、
- GASの勉強方法・手順
- GASの勉強におすすめの入門本
について解説します。
この記事で紹介する本一覧
GAS(Google Apps Script)の勉強方法・手順
GASの学習手順は、大きく以下の3ステップです。
- GASの本を1冊読む
- 手を動かして効率化ツールを作る
- ①②を繰り返す
1つずつ解説します。
GASの本を1冊読む
まずはGASの本をどれでも良いので1冊読みましょう。そもそもGASとは何か、どうやって使うのか、何ができるのかがわからないと何もできません。
GASはそこまで難しいプログラミング言語ではないので、基本的にどの書籍も初心者が読める内容になっています。
初めてGASをやるなら、まずは1冊の参考書を読むことから始めましょう。
特にこだわりがなければ、GAS本で有名な「詳解!GoogleAppsScript完全入門」がわかりやすくておすすめです。
手を動かして効率化ツールを作る
GASの参考書を1冊読んだら、何でも良いので1つGASのツールを作ってみましょう。
GASは比較的やさしいプログラミング言語なので、仕事で役に立ちそうなツールを繰り返し作っていくうちに、いつの間にかプログラミングスキルが上達しています。
作るツールは何でもOKですが「特に作りたいツールが思い浮かばない」という人は下記の記事を参考にしてみてください。
GASでできることをたくさん紹介しています。
①②を繰り返す
GASの参考書を1冊読んで、何かしらのツールを作ったら、あとは①と②を繰り返すだけです。本当にこれだけ。
最初は1冊の書籍を読めば十分ですが、とはいえ1冊だけだと情報や解説に抜け漏れがあります。
数冊読めばその抜け漏れもカバーできるので、新しい書籍を読みつつ、新しいツールを作っていれば、いつの間にか知識も技術力もパワーアップします。
ちなみにすでにある程度GASやプログラミングの経験がある人は、①から始める必要は全くないので、①をすっ飛ばして②に進んでいただいてOKです。
GASの勉強におすすめの本ランキング18選
それではGAS(Google Apps Script)の勉強におすすめの本を18冊紹介します。
まずは本を読んで、「GASで何ができるか」を理解しましょう。
1冊ずつ、本の概要から特徴、どんな人におすすめの本なのかまで、詳しく解説します。
詳解!GoogleAppsScript完全入門
「詳解!GoogleAppsScript完全入門」は、実務者からも高い評価を得ているGASの入門書。
初心者からGASでのコーディングに慣れた玄人まで、参考書や辞書代わりに使えるほど、詳細かつ親切にGASについて書かれています。
584ページとかなり大ボリュームなので、この本を読み込めば基本的なGASの実装はほぼマスターできるでしょう。
1冊で網羅的にGASの勉強をしたい人におすすめの本です。
GoogleAppsScriptクイックリファレンス
Google Apps Script唯一のリファレンス本です。
GASのリファレンスはネット上でも確認できますが、手元に本として置いてあった方が使いやすいときもありますよね。
紙の本で1冊、手元にリファレンスが欲しい人におすすめの本です。
ちなみに当ブログでもGASのリファレンスを記事にしているので、良かったら参考にしてください。
Google Apps Scriptのツボとコツがゼッタイにわかる本
「Google Apps Scriptのツボとコツがゼッタイにわかる本」は、GASやプログラミングが初めての人でもわかるよう丁寧にGASを活用するコツを解説している本。
Gmail、Googleドライブ、Googleフォーム、スプレッドシートなど、GoogleサービスをGASで操作したり連携したいする方法について詳しく解説しています。
SlackやChatWorkとの連携方法についても解説されているので、GASを使って手っ取り早く業務効率化に取り組みたい人におすすめの本です。
ブラウザだけで学べる Googleスプレッドシート プログラミング入門
「ブラウザだけで学べる Googleスプレッドシート プログラミング入門」は、GASでスプレッドシート作業をを効率化する方法を解説している本。
GASを始めとしたGoogleサービスとスプレッドシートを連携して、効率的な業務フローを構築するやり方について詳しく解説されています。
スプレッドシートを使って業務で使える簡易ツールを作りたい人や、スプレッドシートとGASの連携方法を詳しく勉強したい人におすすめの本です。
GoogleAppsScriptクローリング&スクレイピングのツボとコツがゼッタイにわかる本
「GoogleAppsScriptクローリング&スクレイピングのツボとコツがゼッタイにわかる本」は、著者のサイトにアクセスして試すことができる本。
Google社が開発したGAS(Google Apps Script)を使い、クローリングとスクレイピングを行うための方法や、サンプルプログラムなど、Google Apps Script クローリング&スクレイピングのツボとコツについて詳しく解説されています。
カエル君が初心者でもわかるように丁寧に解説した入門書となっているので、これからGASで、情報収集を自動化したい人におすすめの本です。
LINEBOTを作ろう WebAPIとスクレイピングを学びながらGoogleAppsScriptで簡単にできる!
「LINEBOTを作ろう WebAPIとスクレイピングを学びながらGoogleAppsScriptで簡単にできる!」は、LINE BOTを既に何回か作成したことがある人にも 新しい学びがある本。
LINE Developersのページでプロバイダーとチャンネルを作ることや、ユーザー情報を取得して、出勤管理ボットを制作など、LINE BOTの作り方について詳しく解説されています。
LINE BOTを全く作ったことがない方でもプログラミングの知識がなくても無料で簡単に本格的に作成することができるので、LINEBOTを作ってみたい人におすすめの本です。
現場で使える!GoogleAppsScriptレシピ集
「現場で使える!GoogleAppsScriptレシピ集」は、GAS利用の様々なユースケースを紹介している本。
業務改善の軌跡(GAS編)や、コピペで使える!GASショートショートなど、Google Apps Scriptのレシピについて詳しく解説されています。
インフラ設備の運用保守業務の自動化を通じて培った、Google Apps Script(GAS)による課題解決のノウハウがまとめられているので、GASを現場で活用したい人におすすめの本です。
仕事で使える!Google Apps Script
こちらの本は「仕事でGASを使う!」をテーマに書かれた本です。
そのため技術力を高めるというよりは、「いかに仕事に活用するか」「そのためにはどのようにコーディングすれば良いか」について重点的に解説されています。
GASを使ってすぐにでも業務効率化したい人におすすめの1冊です。
仕事がはかどるGoogle Apps Script自動処理
「仕事がはかどるGoogle Apps Script自動処理」は、GASを使ってさまざまなGoogleアプリを操作する方法を網羅的に解説した本。
スプレッドシートだけでなく、Gmailやカレンダー、ドキュメントなど、使用頻度の高いであろうGoogleアプリをGASで操作する方法をわかりやすく解説しています。
最低限の知識だけインプットして、短期間で実務の効率化・自動化にGASを役立てたい人におすすめの本です。
GoogleAppsScript実践プログラミング
Google Apps Scriptの使い方について、1から10まで丁寧に解説した本です。
スクリプトエディタの開き方や管理画面の使い方を画面キャプチャ付きで解説しているので、初めてGASを触る人でもつまずかないように配慮されています。
「IT少し苦手だな」という人や、コーディングよりツールや画面の使い方を知りたい人におすすめの本です。
サーバーレスでお手軽自動化!Google Apps Script活用入門
身の回りにあるスプレッドシートやGmailなどの業務を、GASを使って自動化する活用法を解説した本です。
身近な具体例やサンプルコードが多数紹介されており、GASをどのように活用すれば良いかのイメージを掴みやすくなっています。
GASの具体的な活用例をサンプルコード付きで勉強したい人におすすめの本です。
現役公認会計士が解説!GASで自動化する経営管理
現役の公認会計士が、GASを使って経理業務を効率化する方法を解説した本です。
経理業務に絞られてはしまいますが、実際の経理業務へどのようにGASを適用させていくかが丁寧に解説されており、現場への適用方法について参考になる1冊です。
現場への適用方法について勉強したい人におすすめの本です。
Google Apps Script Webアプリ開発 超入門
こちらの本は「GASでWebアプリを作ろう!」というテーマで書かれた本です。そのため、難易度はやや高めの本となっております。
また、Amazonのレビューを見るとコードの誤植が多いようで、プログラムをそのまま写経しても動かないことがあるようです。
その場合は自分で直す必要があるので、自分の頭で考えるトレーニングになるでしょう。
Google Apps Scriptビギナーズガイド
「Google Apps Scriptって何?」というところから、一気に「Gmailの自動化」や「スプレッドシートの操作まで」解説している本です。
9つの章に分けてGoogle Apps Scriptを使った活用例とその実装方法を解説しているので、読めばすぐに業務に活かすことができます。
GASを使って一刻も早く業務効率化したい人におすすめの本です。
Google Apps Scriptステップアップガイド
Google Apps Scriptをサーバーサイド言語として捉えて解説している本です。
書いてある内容はかなりハイレベルで、GASと「Google Cloud SQL」や「BigQuery」、「Google Maps API」などとの連携方法まで解説しています。
これらの情報はネットにもあまり出回っていないので、GASの技術レベルを今よりステップアップさせたい人におすすめの本です。
Google Apps Scriptパーフェクトガイド
先ほど紹介した「Google Apps Scriptビギナーズガイド」と「Google Apps Scriptステップアップガイド」の2冊を1冊にまとめた本です。
書いてある内容は同じですが、1冊にまとまっているので両方買う予定の人はこちらを買った方が安くなります。
GASの基礎から応用まで網羅的に学習したいやる気のある人におすすめの本です。
Google Apps Script【オライリー英語】
オライリーから出ているGAS入門本です。
すべて英語で書かれているので注意が必要ですが、コード自体は全世界共通なので意外と読めますし、オライリーなので非常にわかりやすく丁寧に解説しています。
英語アレルギーじゃない人、オライリーが好きな人におすすめの本です。
Going GAS【オライリー英語】
エクセルのマクロからGASへ移行する方法について書かれた本です。
クラウドで管理するニーズが増えるにつれ、エクセルからスプレッドシートで管理する会社も増えてきています。
マクロを使って業務効率化しているエクセルファイルを、スプレッドシートとGASに移行したい人におすすめの本です。
まとめ
今回は「GASの勉強方法・手順」「GASの勉強におすすめの入門本」について解説しました。
GASはJavascriptをベースに作られた言語なので「GASを体系的に勉強した後はそのままJSに挑戦…!」というのも良いでしょう。
Google Apps Scriptをきっかけに、プログラミングライフが始まれば幸いです。
では、また。