EQとは何か?意味や定義・IQとの違いについて解説【心の知能指数】

EQとは何か?意味や定義・IQとの違いについて解説【心の知能指数】
考える人
考える人
最近、巷でよく聞く「EQ」ってなんだろう。心の知能指数だとか、IQよりもEQとか聞くけど、具体的にどんなものなのかよく知らない。EQの意味や定義、EQを高めたときのメリットとかについて知りたいな

ヒトの知能を測る指標としては「IQ(Intelligence Quotient)」が有名ですが、IQ以外にも「EQ(心の知能指数)」と呼ばれる指標があります。

EQはIQと並んで、人間が社会的に成功する上で重要な知能指数であると言われています。

当記事では、

  1. EQの意味や定義
  2. EQとIQの違い
  3. EQを鍛えるメリット
  4. EQが高い人・低い人の特徴
  5. EQを高めるための方法

など、EQに関することについて網羅的に解説します。

目次

EQ(心の知能指数)とは何か?

まずは「そもそもEQ(心の知能指数)とは何か?」という疑問について解説していきます。

EQの意味・定義

EQ(心の知能指数)とは、人間関係の姿勢など「情動・感情の知能を測る指標」を意味し、大きく以下4つの効力を発揮します。

  1. 感情の識別:自分や相手、周囲の感情を識別する(読み取る)能力
  2. 感情の利用:目的達成の為に自分の感情を利用し、周囲の共感を得る
  3. 感情の理解:感情を利用した結果の因果関係を理解する
  4. 感情の調整:己の感情を調整(コントロール)し、行動・発言をする

このように、EQとは「自分と他人の感情」を「認知・制御する能力」とも言えます。

EQとIQの違い

もともとIQは「母集団における精神年齢の偏差」を表した数値です。2019年現在の日本では、ウェクスラー知能検査と呼ばれる検査がもっともポピュラーかつ正式なIQテストとして知られています。また、このウェクスラー知能検査は受験者の年齢によって試験内容が異なり、以下の3種類に分かれています。

  1. WAIS(ウェイス)知能検査
  2. WISC(ウィスク)知能検査
  3. WPSSI(ウィプシ)知能検査

このように厳密な検査に基づくIQに対し、EQ(心の知能指数)にはこのような検査はありません。EQは認知や情報処理に関する能力というより、人間関係の中で感情や情動を認知・コントロールする能力なので、検査や数値化がしにくいのです。

まとめると、IQとEQの違いは以下のようになります。

違い IQ EQ
意味・定義 情報の認知・処理 情動の認知・制御
検査・数値化 できる できない

EQを鍛えるメリット

EQを鍛えることで得られるメリットとしては、大きく以下の4点があります。

  1. 自己認識:自分を理解できる
  2. 自己管理:自分を制御できる
  3. 社会的認識:他人を理解できる
  4. 人間関係管理:他人を制御できる

詳しい解説については割愛しますが、ざっくり解説すると、EQを鍛えることで「自分と他人を理解・制御する能力」を高めることができます。

自分と他人を理解・制御できるようになると、どうなると思いますか?

自分の人生をコントロールできるようになります。

EQが低い人の特徴

EQが低い人には、主に以下5つの特徴があります。

  1. 感情的で、怒りっぽい
  2. 共感力が低く、人の話を聞かない
  3. 協調性がなく、自己中心的
  4. 柔軟性に乏しく、寛容さがない
  5. 責任感に欠け、愚痴が多い

EQが低い人は自分の感情に踊らされ、人間関係でも苦労します。

EQが低いと社会生活のすべてが上手く回らなくなるので、「もしかしたら自分はEQが低いかも?」と思う人は、EQが低い人の特徴についてさらに詳しく解説している「EQの低い人が持つ5つの特徴とは?EQが低い3つの原因も解説!」を読んで、自分に当てはまっているか確認してみてください。人生が詰む前に。

EQが高い人の特徴

EQが高い人には、主に以下5つの特徴があります。

  1. 共感力がある
  2. 柔軟で落ち着いた対応
  3. 聞き上手で話しやすい
  4. 自分のことを深く知っている
  5. 自他の境界線がはっきりしている

EQが高い人は自分のことを深く理解・コントロールできるので、常に自分の価値を最大限発揮することができます。また、他人の感情を理解できるので、人間関係も良好です。EQが高い人は、対人能力が高い人とも言えるでしょう。

「自分は対人能力が高い方だと思っていたけど、ひょっとしてEQが高いからなのかな?」という人は、EQが高い人の特徴について「EQが高い人に共通する5つの特徴とは?EQを高める7つの方法も紹介」で解説しているので良かったら事実確認のためにどうぞ。

EQを高めるにはメタ認知能力を鍛えるのがおすすめ

EQを高める方法ですが、ネットによくある抽象的な「EQを高める方法」を実践するより「メタ認知能力」を高める方法を実践するのがおすすめです。

理由としては、EQというのは「鍛える能力」ではなく、あくまで「概念や指標」だからです。概念や指標を伸ばすのも良いとは思いますが、概念や指標を追いすぎるとよく本質から外れたりするので、鍛えるなら能力まで要素の階層を落とした方がより本質的な能力を鍛えることができます。EQの場合はそれが「メタ認知能力」というわけですね。

メタ認知能力を高めるための方法ですが、大きく以下の5つの方法を実践・継続するのがおすすめです。

  1. 本でメタ認知についての理解を深める
  2. 瞑想・マインドフルネスを行う
  3. コーチング(認知療法)を受けてみる
  4. 自己分析でメタ認知的知識を深める
  5. メタ認知的活動を実践する

詳しいやり方については「メタ認知能力を高めるには?高い人の特徴や鍛えるメリットも解説」で解説しているので、こちらを参考にしてください。

まとめ

今回は、

  1. EQの意味や定義
  2. EQとIQの違い
  3. EQを鍛えるメリット
  4. EQが高い人・低い人の特徴
  5. EQを高めるための方法

など、EQについて網羅的に解説しました。

EQを高めることで、交渉や会議を円滑に運べるようになるだけでなく、日常生活でも家族、恋人、友人などと良好な人間関係を築けるようになります。また、EQは人の感情を読み取るだけでなく、自分の感情にも敏感になれるので、自分が精神的負担に感じていることにも気づきやすくなります。

ストレスの多い現代社会ですので、メンタル不調の予防策としても、少しずつEQを高めておいてはいかがでしょうか。

では、また。

あわせて読みたい
EQ・共感力を高めるのにおすすめの本ランキング9選【2024年】 EQは仕事やプライベートなど、人生のあらゆる場面で役に立つソフトスキルとして知られています。 特に最近では多くのビジネスメディアでEQの重要性が啓蒙されていること...

この記事を書いた人

28歳♂Webアナリスト/おすすめ本と生活改善グッズ紹介サイトmonoblog.jp他4サイト運営15万PVほど/楽天経済圏/リベ大生/サウナ/筋トレ/お仕事の依頼はこちら

目次