スプレッドシートで文字列の一部を切り取るときは、「LEFT関数」「RIGHT関数」「MID関数」を使うと良いでしょう。
「LEFT・RIGHT・MID関数」を使えば、指定した文字列の一部を自由自在に切り取ることができます。
当記事では、
- LEFT・RIGHT・MID関数とは何か
- LEFT・RIGHT・MID関数の使い方
- 数値・日付データの扱い方
- 文字列を結合したいときはどうすればいいか
について解説します。
LEFT・RIGHT・MID関数とは?
LEFT・RIGHT・MID関数は「文字列から任意の部分文字列を切り出して返す関数」です。
文字列の先頭、末尾、文中など、取り出し文字列がある位置によって関数を使い分けます。使い方は「値」と「位置」を指定するだけなので簡単です。
LEFT・RIGHT・MID関数の使い方
LEFT・RIGHT・MID関数それぞれの関数の使い方について解説します。
LEFT関数の使い方
文字列の先頭から、任意の文字数だけ文字列を抽出する関数です。
文字列の先頭に取り出したい文字列がある場合に使いましょう。
RIGHT関数の使い方
文字列の末尾から、任意の文字数だけ文字列を抽出する関数です。
文字列の末尾に取り出したい文字列がある場合に使いましょう。
MID関数の使い方
規則性のある文字列の中から文字列を抽出したい場合には、MID関数を使いましょう。
数値・日付データの扱い方
LEFT・RIGHT・MID関数で数値・日付データを扱う際の注意点について解説します。
数値データの扱い方
LEFT・RIGHT・MID関数で数値データを扱う際には、いま参照している値が「文字列なのか、数値なのか」をきちんと把握しておく必要があります。
基本的にLEFT・RIGHT・MID関数へ渡す値は「文字列でも数値でもOK」ですが、LEFT・RIGHT・MID関数から返される値は「文字列データ」なので、注意しましょう。
ちなみに文字列データを数値データへ変換するにはVALUE関数を使えばOKです。
LEFT・RIGHT・MID関数とVALUE関数の組み合わせ例
返し値:123(数値データ)
日付データの扱い方
LEFT・RIGHT・MID関数で日付データを扱うのは、基本的には推奨されません。渡し値が数値データと日付データで混同される場合も多く、汎用性に欠けるからです。
日付データから一部の文字列(数値)を切り出したい場合には、YEAR・MONTH・DAY関数や除算や余り計算を使って切り出しましょう。
日付データやYEAR・MONTH・DAY関数の使い方については下記の記事で解説しています。
文字列を結合したいときは?
LEFT・RIGHT・MID関数は文字列を切り出すための関数ですが、逆に文字列を結合させたい場合には、CONCATENATE関数を使いましょう。
CONCATENATE関数(コンキャットネート関数)は複数の文字列を結合させることのできる関数です。姓名の結合や都道府県と市区町村の結合などさまざまな場面で役立つので、良かったら使ってみてください。
CONCATENATE関数の使い方については下記の記事で解説しています。
まとめ
今回は「LEFT・RIGHT・MID関数とは何か」「LEFT・RIGHT・MID関数の使い方」「数値・日付データの扱い方」「文字列を結合したいときはどうすればいいか」について解説しました。
LEFT・RIGHT・MID関数を使えば、文字列の中から必要な語句を簡単に切り出すことができます。不要な情報を削ぎ落とすことでシートが見やすくなるので、積極的にいらない情報は削ぎ落とすようにしましょう。
では、また。